【共に生きる】Bさん(60代男性)

遺伝性血管性浮腫(HAE)と診断がついて、うまくHAEと付き合えるようになりました。

診断がつかず苦労した体験

もともと腎臓が悪く、機能低下に伴い透析をするようになりました。その頃から、突然お腹が痛くなるようなこともありました。お腹が痛くなる頻度は、ひどいときで2週間に1回程度で、その痛みは錐(きり)で刺されるような激烈な痛みでした。腹膜炎疑いとなりましたが、原因は不明でした。
ある時のこと、お腹が痛くて入院していたとき、夜中に目が覚めて、気がついたら舌にタラコが乗っている感じでした。舌が腫れていて、しゃべってみると、『うまく話せない』。
初めての経験だったので、どういう状況になっているのか理解できず、医師に診てもらいました。しかし、医師に診てもらっても原因がわからず、とりあえずは様子をみることになりました。それから、どんどん腫れてきて、3時間くらい経ったら、気道が狭くなるまで腫れてきました。その時も何の病気かはわかりませんでした。


診断について

ある時、また舌が腫れて、違う病院の先生に診てもらったら『遺伝性血管性浮腫(HAE)じゃないか?』と言われて、やっと診断がつきました。診断がついた今では、うまくHAEと付き合えるようになりました。


遺伝性血管性浮腫(HAE)との付き合い方

喉や舌が腫れると、声がでないから自分の意思を伝えることができないし、伝えられても病気のことを知らない人の方が多いから、どうしていいか分からないことがあります。だから、医師に書いてもらった診断書をいつも持つようにしています。いつ発作(腫れる)が起こるか分からないし、外出している時とかに何かあっても、これを持っていれば診療できる病院に行けると思うと安心です。
HAEと診断されることも大事だし、診断されたら、「私はHAEですよ。」「私はこういう治療が必要なんですよ。」って示せるものを常に携帯していることは大事だと思います。


JPN-AND-0017

共に生きるより良い生活